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建築士が扱うプログラミング言語とは?

このページでは、建築士として仕事を進める上で大切なプログラミングの勉強方法やおすすめの言語を紹介しています。建築やプログラミングの勉強を行ったことない方やプログラミングの勉強方法が気になる方などは、参考にしてみてください。

独学でプログラミングを覚えるのは難しい

書店やネットショップでは、プログラミングに関する書籍が多数販売されています。さらにプログラミングに関する書籍には、建築士向けにまとめられた指導書もあるので独学も可能です。ただし、実際に書籍を中心とした独学を選んだ方の中には、ハードルの高さに悩まされた方もいるようです。

まずは、なぜ独学でプログラミングを覚えるのは難しいのか、主な理由を3つ確認していきましょう。

何から手を付ければいいのか分からない

1から建築に関するプログラミング技術を学ぶ場合、そもそもどこから学べばいいのか見当もつきません。そのため、まずは建築士に必要なプログラミング言語や学習の流れなどを、自分で調べる必要があります。

「プログラミング書籍があるから、そこから学べばいいのではないか」、と考える方もいるかと思います。

確かに建築とプログラミングに関する書籍は販売されているので、基礎学習を中心とした書籍を購入すれば学習を始めやすいと考えられます。ただし、建築に活用するプログラミングや基礎学習を中心とした書籍を探す必要があるので、情報を取捨選択したり自分にとって適切な書籍を見つけられる力がなかったりと難しい側面もあります。

独学でプログラミングを始める場合、どのような内容をどこから始めるか見極める必要がある点に注意しましょう。

体系的に学べないため時間がかかる場合がある

独学でプログラミングを学ぶ場合は、自分で学習範囲や項目を決めて勉強を進めます。自由にスケジュールを決めて勉強できるのはメリットですが、体形的に学ぶことはできません。

建築士にとって必要なプログラムの知識を見極めることが難しいため、仕事で使用しない知識も含めてプログラムの勉強を進めることになってしまいます。

学習時間や建築士を目指すまでに時間的な余裕がある方であれば、独学でも勉強を進めることが可能でしょう。しかし、なるべく短期間のうちにプログラムを習得しなければいけない方は、体形的にプログラムを勉強できる方法を選ぶのがおすすめです。

実践的なプログラミングを理解するのが難しい

独学で学ぶことや自分に合った書籍を選ぶのが得意な方は、プログラムの基礎に関して独学でも可能です。ただし、プログラミングにおいて重要なポイントは、各コードや意味を理解した上でどのように組むのか、実践的な技術を身に付けることです。

プログラムの組み方や各コードの使い方、細かな注意点などは、独学で覚えるのが難しいため時間のかかる部分ですし挫折する可能性もあります。独学の場合は、応用学習のハードルが特に高いといえるでしょう。

これからプログラミングの勉強を始める時は、現時点でどの程度プログラムや建築に関する知識があるのか、独学で勉強することが得意か考えた上で判断してみてはいかがでしょうか。

サンプルプログラム以外の制作が難しい

書籍や無料サイトなどに記載されているサンプルプログラムを基にコードを作成していく場合、そのプログラムの作成過程や構造を確認しながら作ることができます。

しかし、サンプルプログラムを基に別のプログラムを作成しようと考えた場合、サンプルプログラム以外のコードも必要になるケースが多く、独学だけでは簡単に次のステップへ進めないといえます。

プログラミングを勉強する方法

建築士を目指す上で今後重要なスキルとなるプログラミング。プログラミングを勉強する方法は、いくつかあります。

そこで、独学のメリットも含めてプログラミングを勉強方法を3つ確認していきましょう。

プログラミングに詳しい知人や友人から教わりながら勉強を進める

1つ目は、プログラミングに詳しい友人や知人などから教わるという方法です。友人や知人から教わる場合は、比較的気軽に分からないところを相談しやすいというメリットもあります。

プログラミングスクールやWebサイトの質問サイトなどでも分からない部分を聞くことは可能ですが、プログラミングスクールでは聞くタイミングを逃したり緊張で聞けなかったりすることがあるかもしれません。また、質問サイトやネット掲示板の場合は、的外れもしくはあえて誤った回答を送られたり顔の見えない状況から意思疎通が難しかったりなどのリスクもあります。

他には、便利な機能や勉強のコツなどといった細かいポイントを聞きやすい点も、友人から教わるメリットといえるでしょう。

ただし、プログラミングに詳しい友人がいない場合、こちらの方法を活用することはできません。友人や知人も仕事などで忙しい時もあるため、勉強のタイミングが合わないケースもあります。

書籍やWebコンテンツなどで独学

プログラミングに関する書籍やWebコンテンツなどから、独学で習得することも可能です。前半では、体形的に学べない点や学習時間がかかる点などといったデメリットに触れました。

しかし、独学にもメリットはいくつかあります。たとえば自由にプログラミングの勉強を進めることができるのは、仕事や家事、その他事情から忙しい方にとって大きなメリットです。

他にもプログラミングスクールなど、有料講座や専門学校よりも学習にかかる費用を抑えられるのもメリットといえます。

独学に慣れている方や過去にプログラミングに携わったことのある方は、独学で建築に関するプログラミングを勉強してみるのもおすすめです。

プログラミングスクールで勉強

プログラミングスクールでは、建築に関するプログラムも勉強できます。

実際に必要な知識や技術をまとめてカリキュラムにしているので、体系的に学べるのが利点です。独学とは大きく異なるポイントといえます。

また、質問しやすい環境というのも大きな特長です。プログラミングスクールは、オンラインもしくは対面式で授業を受ける仕組みで、基礎的な質問も行うことができます。そのため、友人や知人から教わる場合よりも、多数の疑問点を質問することが可能です。

さらに自身でプログラムを実装したいと考えた場合、サンプルプログラムや書籍では分からない部分も講師に確認しながら作業を進められます。プログラミングは、ソフトウェアや教材が揃っていても各パーツを組み上げる知識などが必要で、独学では身に付けるのが難しい要素です。

他にも独学や友人などから教わりながら勉強する場合と大きく異なる点が、時間を拘束されるところでしょう。

プログラミングスクールは、限られた期間で集中的に勉強を進める形式なので、自分でスケジュールを決めて勉強するのが苦手な方にも取り組みやすい環境といえます。

独学で勉強するのが苦手な方やプログラム未経験者などは、プログラミングスクールもおすすめです。

ただし、受け身で受講しないよう、自身でロジックを考えながら勉強を進めるのも重要となります。

おすすめのプログラミング言語

設計データの分析や機械学習ができるPython

プログラミング言語のPythonは、主に機械学習やデータ抽出と分析などの機能を持っています。一見すると建築と直接的に関係のない言語に見えるところですが、さまざまな場面で役立つのがポイントです。

たとえば、モデリング支援ツールのGrasshopperを扱うには、Pythonが必要となります。ちなみにGrasshopperは、仮想空間でのみ表現できる複雑なデザインを3Dで表現したり、大量のデータを処理したりできるのが特徴です。

その他には、設計データの抽出や大量の計算処理を一気にまとめて行えるプログラムを構築したり、設計の仕様変更を行ったりする際にPythonを活用できます。

Grasshopperを活用して建築設計やモデリングを行いたい方は、Pythonの勉強も始めてみてはいかがでしょうか。

ただし、Pythonは、独学では難しい内容なので、プログラミングスクールへ通いながら理解を深めるのが良いでしょう。

VRを活用したプレゼンにも活用できるC♯

3Dゲームのプログラミングなどにも活用されているC♯は、建築現場でも利用できる可能性があります。

近年では、3DモデリングだけでなくVR技術も急速に発達しています。特にVR技術は、視覚効果に優れているのでエンターテインメントやプレゼンなどにも応用できるのがメリットです。

VRを扱うためには、Unityという主にゲーム開発に利用されているソフトウェアが必要となります。Unityは、建築物の構造計算やモデリングなどが可能のBIMで作成したデータの中を自由に閲覧できるのが特徴です。

そこで考えられるのが、UnityとVRを用いてBIMで作成した建築物をよりリアルに体感してもらうプレゼン方法です。

ただ、Unityを扱うためにはC♯の理解も必要なので、まずC♯を習得することから始めるのが良いでしょう。

デザインを感覚的に作り出せるVPL

建築業界でも用いられているVPL(Visual Programming Language)は、主に建築物の設計などに活用できるプログラム言語です。

VPLは、他のプログラム言語とは異なり、コードを打ち込むタイプではなく感覚的に作成できるのが特長です。そして、VPLを利用できるソフトウェアがRhinocerosという3DCADソフトで、同ソフトでGrasshopperも使用できます。

Pythonの方が、より自由度の高い設計やモデリングを行うことができるものの、扱いやすさという点ではVPLの方が優れているともいえます。

曲線型の設計が必要な時などには、VPLやVPLで操作できるRhinocerosも活用してみるのがおすすめです。

まとめ

人によっては、建築設計に関して手書きによる製図をイメージしているかと思います。もちろん、実際に手書きによる製図を基本スタンスとしている建築士もいるでしょう。

しかし、これからは建築士もプログラミングを覚えて、複雑形状や大量設計にも柔軟に対応したりスピーディかつ効率的に設計作業を進めたりといったスキルも求められます。

プログラミングを勉強するには、独学よりもプログラミングスクールに通うのがおすすめです。プログラミングスクールでは、建築士に必要なプログラム技術をまとめて教わることができますし、分からないところをその場で質問することも可能です。

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引用元:岐阜県立森林文化アカデミー
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