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目次

建築士に必要な力

建築士にとって必要な力とは

建築士の試験に合格し、資格を取得することがゴールではありません。資格取得は単なるスタートラインであり、ここから本当の勝負が始まります。弁護士や司法書士などと同じように建築士はいわゆる士(さむらい)業です。士業はいま受難の時代にあると言われています。

背景の一つにはDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展があります。大手ゼネコンの中には、施工図の計画の提案などをAI(人工知能)で代行させたり、設計業務にAIを導入するところも出てきました。

また、ロボットやドローン、さらにBIMやCIMなども大型現場でどんどん導入されています。近い将来、建築士の仕事はこれらのICT機器に奪われる可能性もあるのです。

また、士業全般に言えることですが、ライバルとの競争も激しいです。建築士の場合、デスクワークが中心のため高齢になっても続ける人が多く、世代交代が遅いと言われています。このため、若い建築士が活躍しづらい面があります。

こうした環境の中で生き残るには、AIが出来ない、付加価値の高い仕事をこなし、ライバルと差別化を図る必要があります。では、具体的にどんな力が求められるのか見ていきましょう。

依頼者の希望を実現する力

依頼主(施主)の要望は人により異なり、そのニーズも多様化しています。例えば「部屋ごとに広いスペースを確保したいが、部屋数を多く取りたい。また、良い材料を使いたいが予算は安くしたい」といった具合です。

これらの要望を全て実現するのは、場合によっては難しいでしょう。優れた建築士は、物件が建てられる環境や予算など全ての条件を考慮しながら優先順位をつけ、依頼主も気がつかなかったニーズを引き出してバランス良く形にします。こうした柔軟性はまだAIがカバーしきれない部分です。

このように付加価値の仕事をするにはまず、幅広い知識の習得しなければなりません。また、独学で経験値を高めることも重要になってきます。

人脈を作る力

建築士も一人のビジネスマンです。いくら設計のスキルが高くても一人でできることには限りがあります。個人事業主として開業するにせよ、大手ゼネコンに勤務するにせよ、周囲に良好な人脈を築くことが重要です。人脈を築くことができれば、仕事を紹介してもらうことが多くなります。また、その仕事を着実にこなすことで信用力やスキルもアップし、新規顧客も増えてきます。

ただ、人数が多いだけでつながりの薄い関係は人脈とは言えません。良好な人脈とは、いつでも気軽にコミュニケーションが取れ、互いが困った場合は助け合える関係です。信頼し合える人脈があって初めてビジネスへの波及効果が期待できるのです。

新しいことを学んでいくための向上心

建設業界でDXが進んでいることは前述しましたが、こうした技術革新の勉強を怠っていると時代の取り残されてしまいます。また、建物のデザイン一つ取っても、施主のニーズによって刻々と変化し、それぞれのデザインには意味があります。

競争の激しい世界で生き残るには常に向上心を持ち、新しい情報を吸収して時代の変化に適応していく必要があります。そのためには人脈を通じて刺激を受けたり、各種の勉強会に積極的に参加したりするなどアクティブな姿勢が欠かせません。

周囲と円滑な関係を築くコミュニケーション能力

建設の現場は、現場監督、職人、建材メーカー、CADオペレーター、外注先など多くの関係者で成り立っています。建築士はこれらの人々と連絡を取りながら業務を円滑に回していく必要があります。そこで重要になるのがコミュニケーション能力です。

もしコミュニケーション能力が欠けていると、情報伝達がうまく出来ずに現場が混乱したり、相手の感情を損ねて人間関係にヒビが入るような事態になりかねません。そうなれば信用が落ち、仕事も回ってこなくなります。過度に相手に気を遣う必要はありませんが、業務に支障が出ない程度のコミュニケーション能力は建築士にとって必須なのです。

設計に自信を持つためには?

長年、建築士の仕事をしていても今一つ自信が持てないという人は少なからず存在します。理由は色々ありますが、一つは日本の建築士資格の特性にあります。

日本の建築士資格は、構造設計や設備設計など「エンジニア」としての側面が強く、建築の見た目や空間の使い方、暮らし方などを提案する「デザイナー(意匠)」の部分は弱いと言われています。このデザイナー、いわゆる意匠設計の部分をほとんどマスターしなくても資格は取得できますし、実際の現場では個々の建築士の独学や経験値でカバーされているのが現状です。ところが、意匠設計で高いノウハウを望む施主は増えています。

建築士として自信を持つには、意匠設計のスキルを高めるのが一つの手段です。そのためには普段から質の良い設計、空間に増えて意匠設計者の視点を養うことが重要です。また、インプットしたものを立体にする訓練を重ねていけば、思い描いていたものを形にすることができるようになります。

建築に関する情報を得るためにできること

建築のことを勉強したくても、情報の集め方がわからないと時間だけ経過します。お悩みの方は、建築情報誌をチェックしてみてはいかがでしょうか。建築雑誌には、建築に関する情報や知識を得る媒体としてぴったりです。

建築雑誌で現在の建築世界を知ろう

建築雑誌をチェックして損はありません。建築士の資格を持ったプロでも、勉強になる内容が満載だからです。自分は資格を持っているプロなのだからと慢心をしていると、日々、進歩を続けている建築業界の中で生き残っていけません。

建築雑誌について

建築雑誌の内容は、多種多様です。国内の建築物に焦点を当てた内容から戸建てや店舗、都市設計や空間に関する特定分野特化タイプなどたくさんあります。先端技術に関する内容や具体的な図面もあり、プロの建築家でも勉強になる情報ばかりです。どんな雑誌があるか、ご紹介します。

建築知識と建築技術

建築の知識や技術全般を網羅した雑誌です。取り扱っている内容も幅広く、分野も関係なく、建築知識を得たい方にぴったりでしょう。一方、建築技術は、構造や設備に関する技術に特化した内容です。

新建築

建築デザイン系の雑誌として知られており、日本全国の注目すべき建築物を紹介しています。プロジェクトが毎月掲載され、ジャンルごとの特集もあり、大学の図書館にもあるため情報を得たい方にぴったりです。

GA JAPAN

デザイン系建築雑誌として、新建築に匹敵する知名度です。建築物を紹介しているだけではなく、実際の設計者の解説や対談が紹介されています。設計者の考え方や価値観などを知る上で重宝するでしょう。

a+u(えーあんどゆー)

日本国内と共に、世界の都市建築物も紹介しています。海外建築物のデザインを知りたいなら一読したほうがいい雑誌です。

商店建築

商店、つまり店舗デザインを紹介している、ジャンル特化型の建築雑誌です。カフェや飲食店の設計事例が紹介されており、店舗デザインの知識を得られます。

CASA BRUTUS

建築士を目指す方の入門編になる雑誌です。専門的というより、建築情報もある一般向けライフ・スタイルという内容で、建築関連以外に旅行やグルメ情報も掲載されています。

Pen(ペン)

ライフ・スタイル系の雑誌ですが、アートに関する情報も掲載されており、その関連で建築物の特集があります。

日経アーキテクチュア

建築業界でも「経済」のほうに焦点を当てています。経済の状況は、建築需要にも影響を与えるためチェックしておいて損はありません。

展示会や講演会で建築の今を知ろう

展示会や講演会も、建築に関する学びの場として有益です。建築士や家、都市デザインなど、特定ジャンルをテーマとしたイベントが催されています。建築は芸術という解釈もありますから、アートや写真分野の展示会や講演会にも足を運ぶことで新しい発想を得られるでしょう。

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展

「サーフェスデザイン&テクノロジーの現在」展は、2022年1月28日(土)~2月3日(木)まで開催しています。デザイン×テクノロジーという観点から、建築の現在に迫っていくことが目的です。サーフィスを、建物の顔、都市の表情を形成するアーバンファザードと捉え、地球環境という点でも重要と位置づけています。

サーフィスデザインとテクノロジーによる建築に興味を覚えている方は、ぜひ足を運んでみてください。入場無料です。

建築家・坂倉準三と高島屋の戦後復興 ー「輝く都市」をめざしてー

高島屋創業190年を記念した展覧会です。建築家・坂倉準三氏に焦点を当て、どんな仕事をしたのかと共に、高島屋の戦後復興を紹介しています。

板倉氏は、住宅から公共建築と共に都市デザインまで手がけており、高島屋とも深いつながりがあります。板倉氏と高島屋がどのように百貨店を作り上げたかのか?どのように都市の日常を形成してきたのか深く学べるでしょう。入館料無料です。

建築・建材展 2022

東京ビッグサイトで、建築・建材展が開催されます。主催は、日本経済新聞社です。対象科目は幅広く、内装や外装部材、屋根や構造材、インテリアや景観材料など、快適な家を作り上げるために必要なものばかり出展されます。

IoT機器や、地震対策用の装置、工事や設備機器、省エネや創エネ、コンサルティングやFC募集など、建築に関わる方なら興味深いものが集合します。入場するには、公式WEBサイトの事前登録や当日での登録が必要です。

旅行で世界の建物から刺激をもらおう

日常で自分が見ているものばかりがすべてではありません。海外まで含めて一歩外へ踏み出せば、日本国内では見られない建物もたくさんあります。刺激と共に、知識としてインプットすることは、建築の専門家としての幅を広げられるきっかけにもなります。

バルセロナ

バルセロナには、ガウディの個性を感じられる、サクラダファミリアや、カサバトリョ、グエル公園があります。ガウディ以外に、カタルーニャ音楽堂やサンパウ病院、バルセロナ現代美術館など、興味深い建築物の宝庫です。スペインのグルメを味わいながら、建築物も楽しめる贅沢な都市です。

イタリア

コロッセオ、ピサの斜塔、トレビの泉、イタリアは歴史深い建築物の宝庫です。ローマ、ヴェネツア、ミラノなど、各都市に個性的な建物が点在しています。映画にもよく見る建物から、歴史物語に出てくる建物まで、ロマンあふれる建築物を見て回るのも一興でしょう。

香川県・直島

日本国内でも刺激を受けられる場所はたくさんあります。香川県直島の、ベネッセアートサイト直島は、瀬戸内海に浮かぶ直島、豊島、犬島を舞台としたアートプロジェクトです。特に直島には、国内外から観光客が集まり、アーティストによるアート作品や建築物を楽しめます。世界的建築家の安藤忠雄氏の地中美術館は、建物とアート作品を共に楽しめる贅沢空間です。

楽しめて勉強にもなる大学の設計演習や講評会

大学の設計演習や講評会は勉強になりますし楽しめます。大学の中には、最終学年で行われる卒業設計を一般公開しているところもあるため、足を運んでみるのもおすすめです。学生がなにを学んできたのか、熱気あふれる作品やプレゼンを通して感じられます。

建築を学んできた学生たちの集大成は見応えもありますし、単純に勉強ができる場です。建築業界に進みたい方や、すでに入っている方も楽しめるでしょう。大規模に開催しているところもあるため、身近な感じもあり、足を運びやすいというメリットもあります。

まとめ

建築士に必要な力を見てきましたが、大事なのは結局、仕事のスキル+人間性です。信頼を勝ち取るには一定レベル以上のスキルがないと話になりませんが、人脈を築いたり円滑にコミュニケーションを取れる人間性がなければ仕事が広がっていきません。

どんな仕事でもそうですが、仕事だけが独り歩きしているわけではなく、それを遂行する人物のキャラクターが常について回るのです。建築士の勉強に励むとともに、人間的な資質の向上に努めて欲しいところです。

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引用元:フェリカ家づくり専門学校(家創り実践科)
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引用元:東北電子専門学校
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岐阜県立森林文化アカデミー
木造建築の第一人者へ!
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岐阜県立森林文化アカデミー
引用元:岐阜県立森林文化アカデミー
https://www.forest.ac.jp/

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