入学から就職までの流れは?
建築系の専門学校に入学するところから、就職までの流れを説明しています。
就職までの道のり
入学してから就職に至るまでの、主な流れとその内容について個別に説明していきます。
入学
オープンキャンパスや、説明会への参加を経て自分が行きたい専門学校を選択。
志望する学校に出願すると書類審査が行われます。審査の基準は学校によって異なりますが、基本的には在籍していた学校の調査書を審査するようです。
学校によっては、書類審査と並行して面接試験が行われます。入学審査において筆記試験やデッサン・工作の試験を行っているところもありますが、建築専門学校のほとんどは書類審査と面接試験が入学審査の中心。面接では建築を学びたいという強い思いをしっかり面接官に伝えましょう。
授業と実習
基本的には大学生と同じように授業や実習を重ねていきます。
内容としては、大学よりも専門的、かつ実践的なことを学んでいきます。
また、在学中の資格取得に力を入れたカリキュラムが組まれているところが多い傾向にあります。
インターンシップ
実際に業界へ飛び込み、現場で仕事をします。
自分の適性や目標がよりハッキリとわかる貴重な経験ができます。
歴史が長い専門学校は、その分独自の広いネットワークを形成している場合が多く、幅広い企業へのインターンシップが可能となります。
就職活動
いよいよ就職活動に臨みます。
これまで培ってきた知識や経験、取得した資格を企業にアピールし、希望する職業を目指します。
専門学校によっては就活をサポートしてくれるところも。会社訪問や面接など、1人では不安な場面で間に入ってくれるスタッフがいる専門学校もあります。
就職
就職活動に成功すると、晴れて建築業界の明日を担う一員としての生活が始まります。中には、大学院への進学をする人もいます。
全体の流れとしては以上になります。
授業や実習の内容、細かいカリキュラムにおいては学校によって異なるところがあるので事前の確認を怠らないようにしましょう。
一部の専門学校では、実際の企業の人事課に所属する方を招いて、より実践的な模擬面接アドバイスを行っているところもあります。
建築専門学校の面接で聞かれる内容
志望動機や自己PR
専門学校の入試で最も聞かれる可能性が高いのは、志望動機です。なぜ入学したいと思っているのか、またどのようなことや資格を会得したいと思っているのかなどは志望動機の質問として考えられます。
対策として、なぜ入学したいと思っているのかをおおまかに考えておきましょう。志望動機という幅広い話題でも、どのように聞かれるかはわかりません。1つの質問の答えを丸暗記しているだけでは、返答できる質問が限定されます。軸となる答えを考えておき、面接の際に質問された内容に合わせて返答するとよいでしょう。
自己PRでは、趣味や短所などが聞かれる可能性があります。休日になにをしているのか、短所と思う部分はどこなのか考えておきましょう。短所を克服するために心がけている点なども含めるとよいです。
学生生活について
専門学校に出願する人の多くは高校生であるので、学生生活に関する質問も含まれるでしょう。学生生活で頑張ったことやクラスや部活について、学生生活でやり残したことも聞かれるかもしれません。いずれにしても、返答に困る質問ではないことが多く、どのような学生生活を送ってきたのかは答えやすいはずです。
もし専門学校で学ぶ分野と関係のある内容があるなら、回答に含めるとよいでしょう。専門分野については深く質問されることはないとはいえ、興味があるのか判断できる内容を説明できるようにしておきます。
専門学校の面接では、基本的なことを準備して挑めば、難しい面接になることは少ないです。よほどのことがなければ落ちるものではありません。しかし、事前対策は不可欠です。服やヘアスタイルなどを含め、基礎的なことは準備しておきましょう。
建築専門学校の面接対策
個人と集団の違いを見極める
面接では、個人で受ける場合と集団で受ける場合があります。
個人の場合には、1人で面接官と話すことになるので、他の受験者のことを気にせず質疑応答できます。緊張する場面ですが、他の人の影響を受けずに自分のことをアピールしたり、伝えたりできる場になるでしょう。
集団で受ける場合には、1つの質問に対して全員が答えます。他の受験者と返答が重なってしまうこともありますが、気にする必要はありません。もし「なぜその返答になったのか」という点をしっかりと応えられるのであれば、自分らしい返答になるでしょう。
聞かれる内容を予測して対策
建築系の専門学校の面接で聞かれる内容は予測できます。自分のPRや志望動機、さらに建築関係の質問があることも予想できるでしょう。建築に興味を持ったきっかけや専門学校を卒業してどのような分野で働きたいかなど、想像できる質問に対して想定した問答集のように返答を考えておくのが大切です。
もちろん、すべての返答内容を覚える必要はありませんが、ポイントとなる点を考えておくことはスムーズに返答する助けになります。要点がはっきりしているなら、面接官の質問の仕方が変化しても自分の答えを持っているので、返答しやすくなるでしょう。
模擬面接で練習する
対策方法を調べていても、実際に体験してみなければどのような面接になるのか分かりにくいかもしれません。そこで、高校の先生などにお願いして模擬面接をしてみるのも良い対策方法の1つです。実際に部屋に入室してから退室するまでの一連の流れを練習しておくと、改善点も見えてきます。
練習してみたときの課題を先生に教えてもらい、指摘された内容を改善すれば本番時の印象も良くなるはずです。専門学校の面接で落ちることは少ないとはいえ、ある程度面接を予測して対策しておくことでより合格の可能性を上げられるでしょう。
客観的に自分の面接を判断するのに、スマホで動画撮影をしてみるのもよいでしょう。自分の話し方や癖が出ていないか自分でも確認できます。自分が伝えていること、受け答えの内容や姿勢などを含めて一連の流れをチェックしてみるのもおすすめです。
面接の流れ
1:会場に入る前
集合時間までに面接会場に到着するようにします。身だしなみをチェックして服装や髪型の乱れを確認して、靴が汚れていないか、また鞄の口が開いてだらしなく見えないかをチェックしておきましょう。
2:控室での待機
会場では控室で待機します。緊張するかもしれませんが、学校内ではどのような行動をとっているのか見られていることを意識します。砕けた行動は避けるようにしておきましょう。
3:入室・着席
名前を呼ばれると面接室に入室します。ドアをノックして「どうぞ」と言われてから「失礼します」とお辞儀をしてから中に入りましょう。笑顔であいさつするのがポイントです。
着席するときには、「(自分の学校)から参りました、(自分の名前)と申します。よろしくお願いいたします」とあいさつしましょう。座るように勧められてから着席します。
4:面接
質疑応答があるので、落ち着いて話します。質問した面接官の方を見て、はっきりと返答しましょう。緊張するかもしれませんが、視線を動かし過ぎたり、手や足などを動かさないようにするのがコツです。上手に返答できなかったとしても問題ありません。落ち着いてその次の質問に答えましょう。
5:退室
面接が終わると退室です。早く退室したい気持ちを抑えて、入り口で「ありがとうございました」とお辞儀をしてから退室するようにしましょう。
面接の注意点
話をよく聞く
面接官の話をよく聞くようにして、何を聞かれているのかをしっかりと判断しましょう。質問の最初の部分だけで早合点してしまうと、見当違いの答えになることがあります。討論面接があるのであれば、意見交換が必要です。同じグループの学生の話を遮って自分の答えを注目させたり、同じことを繰り返し発言したりしないように心がけましょう。
緊張すると、相手の話が耳に入ってこないと感じるかもしれません。深呼吸をして、相手の話しを最後まで聞くようにしましょう。
癖が出てしまわないように気を付ける
緊張すると、自分の話し方の癖が顕著に出てしまうことがあります。話をしているときに身体をゆすってしまったり、身体の一部分を常に触れてしまったりなどの癖です。話の癖もあり、「~とか」などの話し言葉を頻繁に使うことは避けましょう。丁寧な言葉で相手が聞き苦しいと感じない話し方を心がけるのが大切です。