数学が苦手でも建築士になれる
建築士になるのに、数学の得意不得意は関係ありません。数学が苦手でも建築士になることはできます。実のところ、建築士には四則演算(つまり算数)しか使わない設計分野もあるんです!
もし、あなたが今「数学は苦手だから…」と建築士の夢を諦めようとしているなら勿体ないですよ!このページでは数学が苦手でも建築士になれる理由を解説しているので、ぜひご確認ください。
建築士に必要な数学知識は設計分野によって違う?
せっかく「建築士になりたい」という素敵な夢を持ち始めても、「数学が苦手だから無謀かもしれない…」という考えから、その夢を諦めてしまっている人が多いようです。しかし、数学が苦手でも建築士の夢を諦める必要はまったくありません。
建築設計には「意匠」「構造」「設備」という3つの分野があり、それぞれのプロフェッショナルが集結して建物を作り上げます。どれくらいの数学レベルがあれば手掛けられるのか解説しているので、各分野の設計内容を確認していきましょう。
「意匠設計」なら数学が苦手でも問題ナシ!
意匠設計は建築士の花形的ポジションとなる分野です。主な仕事内容は、建築条件を考慮しながら間取りと内外観をデザインすること。意匠設計で求められるのはデザインセンスや発想力なので、必要な数学レベルは四則演算…つまり算数!驚くかもしれませんが、足し算、引き算、掛け算、割り算ができればOKなんです。
もちろん、高度な数学知識があればその分だけ具体的にデザインしやすいですが、絶対に数学知識が必要というわけではありません。数学が苦手な人でも「建築士になりたい!」という志があれば十分に輝ける設計分野ですよ。
「構造設計」は建築物を形にするための設計分野
構造設計は建築設計の要となる分野です。主に、意匠設計の建築デザインをコンピューターでシミュレーションして、建築物を具体的な形にしていきます。意匠設計よりも数学力が求められる分野ですが、建築物の強度を計算して暮らす人の安全を守ったり、難しいデザインをカタチにしていく楽しさがあったりとまた違った魅力が!建築士になって建てた安全性の家で、たくさんの人の暮らしを守りたいと考えている人は目指してみてはいかがでしょうか?
「設備設計」は利便性を導き出す設計分野
設備設計は生活の快適さを重視する分野です。設備設計では、配管や空調設備、電気系統などの利便性を踏まえて、設計図を書き起こします。また、環境配慮した建築物を建てる設計分野でもあるため、建築士になって地球に優しい家を設計したいと考えている人におすすめ。こちらも、意匠設計よりは数学力を求められる分野ですが、建築士になりたいという熱い思いがあれば大丈夫です。
建築士を目指すうえで一番大切なポイントは?
建築士には3つの分野がありますが、それぞれの設計内容は大きく異なります。数学が苦手なら、まずは算数さえできれば問題ない意匠設計から攻略していきましょう。少しずつ建築学に慣れていけば、難しいと思っていた構造設計や設備設計の勉強も徐々に楽しくなるかもしれません。
数学の得意不得意よりも大切なのは、「建築士になりたい。夢を叶えたい!」という志。苦手な部分があっても、それらは専門学校や現場で教えてもらえば自然と身につくものです。建築士になりたいと思ったきっかけや気持ちを忘れずに、夢に向かって突き進んでみることが建築士になるうえで最も大切なポイントです。