日本建築士会連合会とは?
日本建築士会連合会は、建築士の品位の保持および、その進歩改善、社会公共の福祉増進を目的としています。このページでは、日本建築士会連合会が何をしているのかを詳しく解説しています。
日本建築士会連合会とは
国土交通大臣による一級建築士の登録手続きを行う「中央指定登録機関」として指定されている公益社団法人です。都道府県別の建築士会が登録しており、その活動を支援しています。2008年11月28日から始まった新しい建築士制度では、日本建築士会連合会に登録されている全国47都道府県の建築士会が一級建築士の申請受付窓口を担当。また、経験豊富な講師による研修や講習会、登録講習機関との共同による定期講習、建築分野全般をカバーする総合研修などを実施して建築士を支援。そのほか、会報誌「建築士」や建築に関する書籍の発行、地域貢献活動の推進、災害対応活動なども行っています。
日本建築士会連合会の目的
日本建築士会連合会は、建築士の品位の保持および、その進歩改善、社会公共の福祉増進を目的としています。
日本建築士会連合会がしていること
建築士法22条の2に基づく、建築士定期講習
全国の都道府県建築士会において、建築士定期講習を開催しています。2008年11月28日に施行された改正建築士法によって、建築士事務所に所属している建築士は、登録講習機関が行っている定期講習を3年以内ごとに受講しなければいけない決まりとなりました。
建築士事務所に所属する人で、2008年に建築士定期講習を修了した人および、2008年度以前に建築士試験に合格して建築士として登録した人で、まだ受講していない場合は、2021年度中に当該建築士定期講習の受講をする必要があります。受講資格は、一級建築士、二級建築士、木造建築士です。
建設業法第26条に基づく、監理技術者講習
監理技術者講習は、各建築士会の協力のもと、建築工事の事例を多く採り上げた内容です。特に、一級建築士、1級建築施工管理技士、1級電気工事施工管理技士、1級管工事施工管理技士等など、建築工事の分野で活躍している監理技術者にとっては、実務に役立つ充実した内容のテキストを使用します。
建築系だけでなく、全ての分野の監理技術者が受講する場合でも、監理技術者講習修了履歴ラベルを交付します。
一級建築士の登録案内
日本建築士会連合会は、一級建築士の登録等事務を実施する中央指定登録機関として、一級建築士の登録・各種申請・名簿閲覧・登録証明書発行などの情報を提供しています。
工事監理に係る通報窓口
工事監理は、建築士法上、建築士資格保有者がその者の責任により行うこととされているのですが、その一方で工事監理者は所属企業の従業員としての立場もあるため、レオパレス21の不適合事案のように、組織的に不正があった場合など、資格者としての責任を果たすことが困難な状況に置かれることも想定されます。
そのため日本建築士会連合会では、「共同住宅の建築時の品質管理のあり方に関する検討会」のとりまとめ(令和元年8月2日)に基づき、こうした困難な状況に置かれた工事監理者が、独立した形で職務を果たせるように、通報を受け付けています。
通報の際には、通報者の氏名や、通報者の所属会社名又は機関名等、連絡先(電話番号、住所、FAX番号、メールアドレス)と希望する連絡手段、通報内容を知った年月日、法令違反または法令違反の恐れがある行為の概要といかなる法令に対する違反であるのかなど、わかる範囲で伝えてください。
保険制度
建築士の業務上のさまざまな損害保険の他、生命保険の共済保障まで用意。会員の経営安定化や、福利厚生の充実を図っています。
建築士賠償責任補償制度(けんばい)は、日本建築士会連合会を契約者とし、加入資格がある人を加入者とする建築家賠償責任保険、請負業者賠償責任保険、個人情報漏えい保険の団体契約です。