建築系専門学校と建築学科の大学を比較!
建築業界に進む場合、大学と専門学校のどちらで学べば良いのでしょうか。ここでは将来建築に携わりたい方のために、建築系の大学と専門学校の特徴を踏まえながら選び方を詳しく紹介していきます。
大学と専門学校どちらに進学すればいいの?
大学ではものづくりのスペシャリストが教授または講師として講義を行なうため、現場を知るプロからリアルタイムで講義を受けることができます。
日本大学を例に挙げると、1,2年次は建築学に関する基礎をしっかりと学び、3年次からは「建築コース」と「企画経営コース」の2つから選択することによってさらにハイレベルな専門性を獲得します。
建築の基礎を踏まえてデザインや設備技術を学ぶ場合は建築コースへ、土地や地域の特性から企画開発を手がけていく場合は企画経営コースに進むことができます。
資格取得へのサポートにも力を入れており、建築士やインテリアコーディネーター、不動産鑑定士、建築施工管理技士など現場で役に立つ資格を取得するためのバックアップも行なっています。
日本大学では就職ガイダンスや試験対策などを実施する就職指導課が設置されています。各種イベントへの参加や相談を通して就職に向けた準備を整えたり、OBやOGが語る体験談を参考にしたりすることもできるでしょう。
ただし大学は専門学校以上に学費がかかります。日本大学理工学部建築学科は一般的な4年制の学科なので、4年間分の学費を用意しなければなりません。
専門学校は2年制のほかに4年制コースを用意しているところもあります。日本工学院テクノロジーカレッジでは二級建築士合格保証制度のついた2年制の「建築設計科」と、私大よりも学費が安い4年制の「建築学科」を用意。
有名建築士による講義では、現場に即したリアルタイムな実体験や実務経験を聞くことができます。
専門学校では、すぐに現場で活躍できる人材を育成することに力を入れており、一級・二級建築士の受験認定校として最短で資格が取得できるようにサポート。
技術系公務員など公務員試験の取得が目指せるほか、さらに放送大学との提携によって卒業と同時に「学士号」の取得が可能。大学と同様の資格が得られるのもポイントです。
大学よりも学費が安いので、大学を諦めざるを得ない場合でも建築系の進路を目指せるのが魅力です。
大学と専門学校ならどちらを選ぶ?
大学が向いている人
大学はきちんと4年間大学に通い、学士号を取得してキャンパスライフを送りたい方に向いています。
それぞれの大学の持つ強みを比較し自分に合った進路が選べるので、少し変わった進路を目指したい方は大学への進学をおすすめします。
また憧れの教授・講師から授業が受けられるのも大学ならではのメリット。現場からの生の声を聞くことで、やる気やモチベーションにもつながります。
専門学校が向いている人
専門学校は現場に即した人材を育成するためにコンパクトにカリキュラムがまとまっています。無駄を省いて即戦力として活躍したい人は、専門学校への進学をおすすめします。
学べる内容は学校ごとに異なりますが、費用が安いので進学しやすく就職に関するサポートもしっかり受けられます。
大学と専門学校の学費で比較
以下、学費の違いからも大学と専門学校のどちらに通うかの判断材料になると思います。
大学の建築学科で卒業までに掛かる費用
例)東海大学(建築都市学部)
<初年度>
1,613,200円
<2年次以降>
1,395,000円
<卒業までの合計>
4,403,200円
税不明
参照元:東海大学/学部・学科学費(2024)(https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/fee/undergraduate/)
建築専門学校で卒業までに掛かる費用
例)浅野建築専門学校(4年制)[大学院入学資格付与]
<初年度>
1,297,970円
<2年次以降>
1,032,000円
<卒業までの合計>
4,393,970円
税不明
参照元:浅野工学専門学校/学費について(https://ssl.asano.ac.jp/examinee/system/)
それぞれに通うことのメリットはありますので、一概にどちらが良いとは言えません。
しかし、人材難というの建築業界の就職率から、大学出身であれ専門学校出身であれ、あまり差がないということが見られます。
できるだけ学費をかけずに、建築業界に就職したいと考えているのならば専門学校の方がよいでしょう。