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一級建築士になるには

資格取得や実業務に関する情報など、一級建築士になるにはどうすればよいかを調べてまとめました。

一級建築士になるにはどうすればよい?

一級建築士の資格試験を受けるためには、以下の5つの受験資格のいずれかをクリアする必要があります。

  • 4年制大学の建築学科・土木学科卒+実務経験2年以上(大学院卒業での代用可能)
  • 3年制短大の建築学科・土木学科卒+実務経験3年以上
  • 2年制短大・専門学校の建築学科・土木学科卒+実務経験4年以上
  • 2級建築士資格+実務経験4年以上
  • 建築設備士の資格+4年以上の実務経験

設計・工事管理に必要な知識・能力を得られる実務

一級建築士試験を受けるには、実務要件を満たす必要があります。実務要件として考えられている実務経験の業務とはどういったものをいうのでしょうか。一級建築士試験の受験資格に該当する実務経験の内容例を紹介します。

  1. 建築物の設計
  2. 建築物の工事管理に関する業務
  3. 建築工事の指導監督に関する実務
  4. 建築一式工事・大工・建築設備設置の施工管理に関する実務
  5. 建築物の耐震診断に関する実務
  6. 建築に関する大学院課程の工事管理にかかわる実習

受験資格の改定

平成20年11月28日から改正建築士法により、受験資格が改定されました。改定された受験資格は平成21年以降の入学者から適用されています。

平成20年以前の入学者

  • 4年制大学の建築・土木課程修了+2年以上の実務経験
  • 3年生短期大学(夜間部以外)の建築・土木課程修了+3年以上の実務経験
  • 2年制短期大学の建築・土木課程修了+4年以上の実務経験
  • 高等専門学校の建築・土木課程修了+4年以上の実務経験

平成21年以降の入学者

  • 大学・専門学校・能力開発大学の指定科目単位取得者
  • 修業3年以上の短期大学での指定科目単位取得者
  • 修業2年以上の短期大学・専門学校・能力開発大学での指定科目単位取得者
  • 専修学校で2年以上の修業者

※この最終学歴以外に取得単位数によって必要な実務経験が異なり、単位数に応じて卒業後から2~4年以上で受験資格が得られます。

法が施工される前の建築実務経験は、平成20年以前の従来の基準で判定され、平成20年11月28日以降の経験期間と合算することが可能になっています。

受験資格と実務

一級建築士の受験資格では、大学の建築学科や土木学科、高等専門学校での専門課程の修了が必要になります。その最終卒業学校によって、受験資格に必要な実務要件の経験年数が異なってくるのです。

しかし、専門学校・大学等の卒業をしていない場合でも、建設設備士の資格を取得して4年の実務経験があれば、一級建築士の受験資格が取得できます。昨今、建設設備の技術の必要性が高まっていることから、建設設備士の資格取得の門戸は広くなり、資格が格段に取得しやすくなっているのです。

そのため、建築に関する学歴がなくても、9年以上の実務経験を積んで、建設設備士受験を合格してから4年の実務経験をつめば、最短では13年程度で一級建築士の試験を受けることが可能です。

試験は年に1回実施され、概要は以下の通りです。

  • 申し込み/4・5月
  • 学科試験/7月:計画、環境・設備、法規、構造、施工の5科目
  • 製図試験/10月
  • 合格発表/12月
  • 合格率/学科25.2%、製図33.5%、全体10.5%(2004年実績)

試験に合格した後は免許申請を行う必要があり、以下がその概要です。

  • 申請用紙/都道府県建築士会で配布
  • 申請窓口/住所地の建築士会または都道府県建築士主務課
  • 登録免許税/6万円
  • 免許証交付時期/申請後約3ヵ月

必ず免許の登録をする

一級建築士の試験に合格しても、すぐ建築物の設計工事管理を行うことはできません。資格取得後は、国土交通大臣の免許を受け取る必要があります。免許を受け取って、一級建築士名簿に登録を行わなければ一級建築士としては認められません。登録を行わずに、一級建築士の名称を用いることや、一級建築士として工事管理を行う・一級建築士事務所の管理建築士になると、1年以下の懲役か30万円以下の罰金に処される恐れがあります。未成年者や取消処分期間などの間は免許を受けることができないため、その場合は、該当する期間の経過を待って免許取得や登録をするようにしましょう。

一級建築士の仕事内容・年収

一級建築士になるにはどうすればよいかを説明一級建築士は二級建築士と違い、設計・工事監理する建物の制限がありません。主な就職先としては設計事務所工務店建設会社国・地方自治体などがあります。

収入は厚生労働省【平成24年賃金構造基本統計調査】によると平均給与が44万円強、賞与などが83万円強で年収は合計600万円以上です。

一級建築士になるには知識と技術の両方を身につける必要があり、専門学校での修学と実務経験が不可欠です。また、受験前の実務経験や合格後の仕事のことを考えると就職に強い学校のサポートも重要。建築専門の学校選びは、一級建築士としての将来に大きく影響するのです。